HPV (ヒトパピローマウイルス)

臨床情報

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、最も一般的な生殖器へのウイルス感染症です。HPVは種類により、子宮頸がん、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等の原因になることがあります。性器周辺に感染する性器HPVは、30種類以上が報告されており、発がん性の違いにより高リスク型と低リスク型に分類されます。高リスク型HPVに長期間、持続的に感染した場合は、子宮頸がんや陰茎がんなどに進行する可能性が高まります。低リスク型HPVは尖形コンジローマを形成することがあります。高リスクと低リスクのウイルスを区別および異なるウイルス型を識別することはリスクを評価するうえで役立つ可能性があります。
細胞診(Pap smear)とHPV検査は、子宮頸がんの早期発見に非常に重要な役割を担っています。HPV検査には、主にPCR法を用いたウイルスDNAの検出、あるいは宿主細胞で産生されるウイルスRNAの検出に基づいた方法があります。HPVの検出にL1、E1、E2などの遺伝子領域を用いる場合には、ウイルスDNAが宿主DNAに組み込まれる際に、これらの遺伝子領域が失われる可能性があることが知られています。したがって、これらの配列に基づいて設計されたPCRシステムは、偽陰性につながる可能性があることが考えられます。

検査

EUROArray HPV検査は、E6/E7遺伝子領域を検出するよう設計されています。それぞれの型に特異的なプライマーとプローブの使用により、EUROArray HPV Testは、30種類の性器HPVを1回の測定で検出およびタイピングすることが可能です。PCR後のマイクロアレイ測定(EUROArray)により、18種類の高リスクHPV(16、18、26、31、33、35、39、45、51、52、53、56、58、59、66、68、73、82)および12種類の低リスクHPV(6、11、40、42、43、44、54、61、70、72、81、89、)のタイピングが可能です。

 

(注意)日本国内でEUROArray HPVは研究用試薬として販売されています。


Products

Filter techniques:

Method
Parameter
EUROArray
EUROArray HPV
EUROArray
GynTect®
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